今日のおすすめ音楽。というか人物にフーチャー。ディジュリドゥ奏者「GOMA」
いつもおれのマイナーなおすすめ音楽にブクマやコメントありがとうございます。自分が、これは良いと思っている音楽たちだからこういう反応は素直に嬉しい。書いてよかったなぁって、お知らせがくるたびにニンマリしています。
今日は音楽もすごいですが、その音楽をやっている人物のほうにも注目してもらえたらと思って紹介します。その名は「GOMA」。日本でディジュリドゥという楽器を有名にした第一人者です。有名ですが知らない人は知らないと思うので、興味ある人は読んでいってね。
ディジュリドゥ(Didgeridoo, Didjeridu)とは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器である。木製ではあるが発音原理から木管ではなく金管楽器に分類される。Wikiより
世界最古の金管楽器などとも言われているこのディジュリドゥを、ものすごーーーくかっこよく演奏しちゃうのがこの「GOMA」さん率いる「GOMA & The Jungle Rhythm Section」とりあえずおれが衝撃を受けたやつ聴いてみる?
家で飲んでて友だちに教えてもらったんだ~。なんじゃこりゃ!ってすぐファンになったよ。かっこいいでしょ?すーっと聴いてたら音楽だけでキマるはず。
こんな演奏をするだけでもすごいディジュリドゥ奏者の「GOMA」さんなんだけど、この方2009年に交通事故で後ろから車に追突されて「高次脳機能障害」という障害をおってしまったのです。
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的症状のことです。その症状は多岐にわたり、注意障害、記憶障害、失語識障害、失行識障害、見当識障害などの種類があり、脳の損傷部位によって特徴が出ます。
「GOMA」さんはこれで過去約10年分の記憶がなくなってしまいます。そして新しい記憶も定着しにくい症状に悩まされました。記憶が10年分も無くなるってどんな感じなのか想像もできません。おれは1時間くらい行動の記憶がなくなったことはあったけど、たった1時間なのにどんな様子だったか気になって友だちに聞いたりしましたよ。どれだけ聞いても思い出せないものは思い出せないんだけど、空白の時間が不安でそれを埋めたいって思うのよね。それが10年分…でもディジュリドゥが楽器だとさえ認識できない状態から「GOMA」さんは復活します。そんな軌跡を追ったVTRがありました。動画の方がわかりやすいよね。
そしてこれがVTRの中で流れていた奇跡の復活ライブ(ダイジェスト)
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すごいよ「GOMA」さん。おれはただ「GOMA」のサウンドが好きなだけなのに、プラスこんなエピソードがあるもんだから、生きることについて考えさせられる。音楽じゃなくても絵じゃなくても、おれにだって何かあるんじゃないか?人を笑顔にする何かが!(なんもないよ)
そして復活までをドキュメンタリー映画にしたりしています。
関係ないけど記憶が1週間しかもたないという題材の漫画を思い出します。実際にこういう障害があるんですね。「GOMA」さんは中程度の障害だとか。とにかく応援したい人です。今年の夏には本もだすそうです。それも楽しみ。それまでとりあえず「一週間フレンズ。」でも読んでいてね。
一週間フレンズ。 コミック 全7巻完結セット (ガンガンコミックスJOKER)
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いまでも障害に悩まされている「GOMA」さん。障害のせいで一度に何個の物事が出来ません。普通の生活を送ることさえ困難状況の中、どんどん新しいことに挑戦しています。本を出すこともそうですし、音楽でも新曲を作っています。先日ドキュメンタリーをNHKで放送していましたが、新曲のリハで、演奏直後に気を失っていました。極度の集中や緊張でこういうことになることがあるそうです。それだけのエネルギーを新しいことにぶつけて生きています。それはなぜなのか「GOMA」さんの答えが心に響きました。障害を受け止めて前へ進もうとしている一人の男がそこにはいました。
人の記憶借りながら生きていくしかないから
もしまた自分の時間に空白が出来たとしても
そこの空白を埋めてくれる。記憶に残ると思うから。
自分の記憶に残らなくても
人の記憶に残るような生き方をしたい。
それだけは自分の中で決めた。