ケンタッキーよ。なぜ焼いた?
9月3日にケンタッキーフライドチキンから、8分揚げてから、さらに10分焼くという「焼きフライドチキン」なるものが45周年記念商品として発売されました。
ちなみに9月3日はドラえもんとうちのおやじの誕生日。ドラえもんは35周年。おやじは68周年となります。
この焼きフライドチキンになぜか惹かれてしまい、10年くらいは足を運んでいないであろうケンタッキーに赴き、発売日当日に出来心で購入してしまいました。
(こちらは焼きフライドチキン御膳セット 600円。)
フライドチキン 単品280円
コールスロー 単品200円
五穀入り焼きおにぎり 単品180円
合計で660円となりお値段的にはセットがお得。
しかしなんでしょうか?この物足りない感じ。ご飯もついてサラダもついてお肉まで楽しめると書けば、字面ではとても豪華だし、御膳という響きもとても豪華。なのにこの貧相なセットはなんですの?なにこの裏切られ感。
ドライブスルーで購入して帰宅するとすぐに焼きフライドチキンを袋から出したわけです。そしたら脚が1本。え?これだけ?袋の中身確認しましたよ。でも1本だけ。ドライブはスルー出来ても、これはスルー出来ないわけ。
「あ~お姉さん初日でパニクって1本入れ忘れたかな?」なんて思うくらいの貧弱な1本。「まぢかよ。夕飯として買ったのにお粗末すぎやしね~か?」
そこで思い出すドライブスルーのメニュー表の画像。
なんかおれのと違わね??
これってパッと見、2ピースに見えね?肉の量が違いすぎね?
そこでHPを訪れたわけですよ。もう腹立っちゃってさー。そしたらこんな画像が。
ふむふむなるほど。焼きバージョンはカットが8つなのね。へー勉強になっ…
なるかーい!いらんし!こんな情報!
あ、いや!まて!なにこれ?8つにカットした場合の「ウイング」と「ドラム」の大きさが違いすぎるだろ!!!!メニューで使ってるのは形からして、この「ウイング」ってやつだな。そしておれが手にした御膳には「ドラム」が入っていたわけだ。9つに分けても8つに分けても、大きさが同じ「ドラム」だ。これで違いがわかったらおれも立派なケンタッキーマニアであろう。いやそれ以上の何か霊感めいたひらめきを持った特殊な人種だろう。気付くわけがない。ドラムなんだから。ウイングよこせや!
ふっっっざけんな!チキン野郎!
こんなの詐欺じゃん。メニューと全く違う部位をよこして、しかもそれはメニューの「ウイング」の半分程度の大きさの「ドラム」ときたもんだ。あー腹立つわー。
食べる前からこんな気持ちにさせるなんて、ケンタッキーは45周年記念でお客さんを減らしたいのか?もしかしておれが知らないあいだに社長交代があって原田泳幸が社長に就任してた?そんなことを思うくらいの戦略ミスだわケンタッキーよ。
うむ。どうやらそれはないようだ。そこは安心した。
ならば、味はどうよ。ってなもんで、一口。なるほど。なるほど。焼いたことでとても香ばしいカリカリの触感の皮になり、あのジュージで絶妙なスパイスが効いた皮のよいところをすべてそぎ落としてすっきり。もともと肉はパサパサで喉が渇くほどの代物なので、そのジューシーな皮を失い、何を目指しているのかわからないこの味。触感。
焼きおにぎりは冷凍食品のそれと類似。冷食の焼きおにぎりを否定するものではないが、肉のがっかり感のあとでは、「まぁまぁいけるじゃん」という感想。コールスローはうまいね。
こりゃうまいぜ!ひゃっほー!のために用意した北海道限定のサッポロクラシックが、普段おいしく飲めているはずの北海道限定サッポロクラシックが…あぁぁぁぁ!
ケンタッキーに期待したおれが馬鹿だったのかも。そもそも10年も食ってないのには理由があるだろ。
そう。好きじゃないんだよ。
それを思い出させてくれたケンタッキーの45周年記念商品に感謝しよう。そうしよう。