ひまつぶし

気になることを統一感なく

それはわからなくもないけど六花亭みたいのはどう?

どうもokuです。

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これみて紹介したい企業があるんです。おれの地元の企業。26年間、有給休暇100%達成。バースデー休暇や、メモリアルデー休暇まである企業。社内表彰が半端ない企業。日本人なら誰もが知っている企業。それがあのマルセーバターサンドで有名な

 

六花亭です。

 

有給休暇100%取得

26年以上前、年中無休の製造販売体制で残業も多い六花亭は、官公庁が推奨する週休2日制の導入に伴い、トップの判断で「職場の環境向上を目指そう」となり、有給休暇100%取得への取り組みがスタート。

 

当初は、休暇が多くなることにより、残業が増えてしまう悪循環が発生するも、正社員やパート社員の採用促進を行い、作業効率をあげるために、動線を見直したり、機械化できるところは積極的に機械化した。

 

有給休暇100%の取り組み自体が社員に浸透するにつれ、社員自体が効率的に動こうとするようになり、時間というものを意識するようになると、どんどん各部署で改善がすすんでいった。

 

個々の技術向上も後押し 

 個々の技術を奨励することも、有給休暇の取得をサポートした。六花亭では、「今月の人」「月間MVP職場表彰」といった社内表彰制度で、個人、職場の貢献度を評価し、また社内報を通して情報を共有している。

 今月の人は、毎月各職場で推薦を受けた人の中から、最も活躍した数人を選び、社内厚生施設「六花荘」に招待するというもの。月間MVP賞は、毎月各職場ごとに月間目標を揚げ、全員が一丸となってその達成に取り組んだ結果、特に優秀な成果を挙げた職場に与えられる。

 仕事ぶり、改善点、創意工夫などがほかの職場の見本になると、同時に職場同士の対抗意識も生まれ、社内の活性剤となってくる。「個々人の技術向上がなければ、ここまでの結果は出なかった」(六花亭)

 

ビジネスを革新するIT部門向け実践情報サイト - ITmedia エンタープライズより

 

会社的に目立つ活躍ではなく、優秀従業員賞の評価が、「コツコツ」であったり、「段取り」だったりするのが六花亭のすごいところ。日の当たらない作業にも注目するわけです。というか、表彰の基準が会社の利益の貢献ではなく、その人の人柄だったりするわけです。仕事に関することではなくても、評価したりするそうです。こんなことされたら、何に対しても一生懸命やりたくなっちゃいます。

 

しかも、この表彰式では、なんと40人以上の従業員が表彰を受けます。優秀従業員に、優秀新人、優秀職場、優秀パートと、様々な部門が用意されています。

それぞれに、数十万円の賞金が出され、さらには豪華なディナーへの招待が用意されています。

なぜ、ここまでして、大規模な表彰式を用意するのか。その理由は、この会社には工場で働いている人が大勢いるからです。

工場の仕事の中には、単純な作業を一日中続けるきわめて地味な仕事もあります。たとえば、有名なレーズンバターサンド作りの工程には、レーズン一粒ずつに塵がついていないかを一日中チェックする仕事があります。とても地味ですが、品質の高いお菓子を作るために、重要な仕事です。他にも、細かな仕事が沢山ありますが、どれもが、一つのお菓子を作るのには必要な仕事です。誰一人手を抜いても、おいしいお菓子は生まれてきません。

しかし、彼らの働きは、改めて評価されたり、褒められたりすることがありません。

大切な仕事であるにもかかわらず、日の当たらない仕事に取り組む人たちを、社長は高く評価したいのです。

そして、その仕事の大切さを改めて自覚し、自信を持って仕事に取り組んでもらいたいのです。

そのための場が、表彰式なのです。コツコツと粘り強く、自分の役割を果たす従業員にスポットライトを当て、地味な仕事だからこそ、晴れ舞台を用意し、ヒーローやヒロインになれる日を用意することが、従業員が輝くためにとても大切なのだと、社長はいいます。

誰にとってもそうでしょう。誰もが、自分自身の存在価値を認めてほしいと思っています。そんな思いに、この表彰制度を通じて、社長は応えようとしています。そして、誰もがこの会社にとって大切な存在であることを、従業員全員で共有しようと考えているのです。

 

この一言に出会うために。 - 楽天ブログより

 

明るい性格じゃなきゃだめ?

六花亭の社長は工場勤務採用の高卒を親と一緒に集めて、質問します。

 

『毎年、高校生の採用をし終わった後、これから働く工場を本人とその親御さんに来てもらって一緒に見学していて、その時親御さんに向けて必ず聞くことがある。それは、

「お宅のお子さんは、明るいですか?暗いですか?どちらかに手を挙げてください。」

すると、ほとんどの親御さんが「家の子は明るい」と手を挙げる。
   

なぜかというと、頭の中で「明るいことは良いこと」「暗いことは悪いこと」って思っているから。


でも、決してそんなことはない。工場の場合は明るい人ばっかりでやったら、がさつな集団になる。暗いタイプと言われる人には、必ず良いところがあって、コツコツ、粘り強くやってくれる。そういう特性というか持ち味を生かした、工場を作っていかないと、これはもう工場の中がお祭りになっちゃいます』

 

 企業は人あってこそ

六花亭はこんな企業なんです。他にも店舗には派手な看板などはなく、街並みに溶け込むような配慮をしています。初めて行く人には見付けにくいかも。工場も外からは六花亭の工場だということが一切わからないようになっています。とにかく素朴。

あ、あと社員6名以上の旅行には、一人年間20万円の補助があります。よりよいサービスを受けて刺激を受けてきてほしいという思いらしいです。ほんとすごい。

企業は人なんですね。六花亭で買い物したら気持ちいいもん。社員が六花亭を愛してるんだと思いますよ。こういう企業あまりないよね。

これが地元にあることを誇りに思ってしまいます。


おしまい。