ひまつぶし

気になることを統一感なく

食べ物の好き嫌いが多いおれの偏食を激減させた大好きなラーメン屋のおばちゃんとの話し。

小さいころから、好き嫌いが激しい子どもでした。人参、たまねぎ、ピーマン、椎茸、トマト、梅干し、あげたらキリがないくらい偏食。ついでに人が嫌いだと言ったものも、なんだか嫌いになっていって食えなくなる始末。

 

そんな偏食のままおれは高校を卒業しました。

 

その後の進路は、保育の専門学校。いまは底辺のガテン系で重機に乗ったりしているけど、保育士資格と、幼稚園二級免許を持っているのだ。託児所も経営してたよ(それはまた機会があったら書きます)

 

好き嫌いがなくなったのはそんな専門学校生のころ。

 

毎日のようにパチンコ屋に行きスロットを打ち、めしは外食の毎日。とても保育士になろうとしてるやつとは思えない生活。現在5号機のスロットは当時2.2号機だった。今みたいにボーナス確定を知らせるランプなどはなく、リーチ目が入っているのに押せずにそのまま帰るじいさんなどがよくいたので、そのあと3枚だけコインを持ってボーナスをいただくハイエナ生活をしていた。もちろん学校には行ってましたよ。

 

話しが関係ない方にいってしました。

 

そのころ住んでいた近所に、おばちゃんが営んでいるラーメン屋があり、おばちゃんが学生にとても気さくに接してくれる場所で、いつしかそこの常連になってラーメンばかりの日々。いつも頼むのは醤油ラーメン。メンマも嫌いだったのでそれは毎回残しますが、他はそれなりに美味しいし、おばちゃんとの世間話しも楽しいので毎日のように通うのでした。

 

ある日、おばちゃんが「ラーメンばかりじゃなくて、他のも食べてみなよ」というので、何の気なしに中華丼を注文しました。注文の品を目の前にしてびっくり。嫌いなものオンパレード。(こ、これ食えないだろ...)しかし、おばちゃんはニコニコして「いつもありがとね。今日は大盛りにしておいてあげたよ」などと言うのです。「お、おう..,」これは困った。うずらの卵くらいしか食えるものがない...

 

いつも楽しく通わせてもらっているおばちゃんのラーメン屋。大盛りのサービス。おばちゃんのニコニコ笑顔。これからも気兼ねなく通いたい…ここに…おばちゃんを悲しませたくない…おばちゃんの笑顔しかみたくない…

 

いろんな思いが、頭の中をぐるぐるして、変な汗をかきながら、中華丼にスプーンをいれるおれ。

 

(食うしかない。残さず食うしかない。)

 

恐る恐るスプーンを口に入れる。

 

(ぬぐぅぅ…もぐもぐもぐもぐ…ん?あれ?美味しい)

 

おばちゃんの作る中華丼は、色々な食材が折り重なって、素敵なハーモニーを奏でていました。すごく美味しい中華丼。好きな人が作る中華丼。愛情たっぷりだったのかも。それはおれの一方的な見解だけどwとにかく美味しい。全部食える。こんなの初めて。椎茸がうまいなんて…

 

その日を境に、おれの偏食は激減していったのでした。

 

たまねぎの甘みや、きのこのあふれ出るうまみ。野菜全般の美味しさ。色々感じれるようになっていきました。あのおばちゃんの存在がなければ、今のおれはなかった。

 

何でも美味しく感じられるおれはいなかった。

 

急に思い出して、つい感謝を綴りたくなったのですよ。ほんと感謝しかないのですよ。

ありがとうおばちゃん。大好きです!おばちゃんが作ってくれたから食べれた中華丼だと今でも思っています!

 

そんなエピソードは25年も前のお話し。

 

現在でもおばちゃんのキャラは愛され続けているようです。

食べログのレビューをご覧ください。

2015年度ラーメン34軒目(札幌28軒目)


冷夏としか思えなかった北海道に
真夏の日差しが
アッツいぜー
ラーメン日和だな!!!(爆)


地下鉄澄川駅の裏にあるお店です
地下鉄なのに駅が地上にあるのは
経費節約ではなく(ずっとこう思ってた)
廃線となった定山渓鉄道を流用したからなんですって!?
他レビューを拝見して知りました(^^)/


そんな昔からあるお店
80過ぎのおばあちゃんが一人で切り盛り


あまりにもウケたので
会話をお届けします


俺「味噌と醤油とチャーハンください」

婆「お湯交換したところだから時間かかるよ。チャーハンもラーメンと一緒のほうがいいっしょ?」

俺「いやチャーハンが先でもいいですよ」

婆「はいよ!」


他客のラーメン作ったりしてた5分後


婆「あれ?なんだっけ??」

俺「味噌と醤油とチャーハンだよー」

婆「そーかそーか、物忘れが強くなってねー。チャーハンはラーメンと一緒に作るね。」

俺「・・・・(まぁいいか)」


もやしが大きな炎に包まれ
腰が少し曲がったおばあちゃんが調理するシュールさ


着丼!!!


婆「はい、味噌と醤油だよー」

俺「(少し待って・・・明らかに忘れていそう)
  あとチャーハンもだよー」

婆「あー、そーだったけかー、いやー物忘れが激しくて」


とまぁこんな調子なので
時間と心に余裕がある人でなければ来てはいけません


味は動物系というかラードなどのブタの味わいが強烈
いわゆる「トンコツ」タイプでは無いですよ
これが強いベースとなっているので
味噌風味、しょうゆ風味といった感じで
各味には他店より大きな違いはないんじゃないかな?(塩食べてないが)
個人的には醤油がいいかな

スープはデフォで大盛り
ラードによってアッツアツなのでやけど注意

麺は中太縮れ卵
ゆで時間少し長くなってるので柔らかめだが伸びてはいない
少し量多いかも

バーニングしていたもやしは焦げておらずオイシイ
チャーシューも固めなのに歯切れが非常に良い


チャーハンは油ギットギト
生姜焼きのような甘味が目立ち
良く焼かれている
量も多い


2日酔いというのもあるが
完食するのに骨が折れた


残念なのは
ラーメン、チャーハン共にしょっぱい!!!


まぁこの一連の流れが普通のラーメン屋だったら
はっきり言って不快なんですけど


婆ちゃんのキャラ
婆ちゃんの生活が覗ける店内
時間という重み
そしてあまり値上げもしてきていない550円という価格


全然許せちゃうどころか
むしろホンワカして嫁と店をあとにしたのでした
田舎に帰った気分ですね


BMしている方々
残された時間は多くないと思います
お急ぎを!!

 

まだやってたー!!ちょっとボケてるようだけど

やっぱり愛されキャラだー!!うれしー!!!

レビューのほとんどが料理の味だけじゃなくて

おばちゃんとの会話ややりとりじゃないのwwwwww

 

来月札幌に行きます。めったにしない遠出をします。そのとき出来ればおばちゃんの食堂に顔を出せたらなぁと思っています。

 

なんでだろう、思い出書いてるだけなのになんか涙が出てきます。

 みなさんもぜひ行ってみてください。急がせないでね。時間のあるときにゆっくり楽しんでほしいです。時間を楽しんでほしいです。おばちゃんを体験してほしいです。

 

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