ひまつぶし

気になることを統一感なく

北海道弁って可愛いと思うの。みんな使えばいいっしょ。

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北海道にも方言がある。北海道の人は標準語に近い言葉を話すのだが、その近いというのが曲者で、本人は標準語を話しているつもりでいるのに、本州の人と触れて初めて北海道弁を話している事実に気付くことがある。標準語に近いと思っている分、話した言葉が北海道弁で、北海道の人にしか通じないとわかるとショックが大きい。

 

そんな純真無垢な北海道人にショックを与えないためにも、北海道以外の方々に代表的な北海道弁をいくつか教えておこうと思う。北海道人が無駄にショックを受けないよう覚えておいてほしい。そして可愛い表現も多い!使うえばあなたもほっこりするはず!そんな北海道弁も紹介しちゃうよ!北海道の人間も方言だと自覚せい!w

 

つ、通じない…だと…となるやつ

本州の人は北海道出身をひとつにまとめたがるが、北海道は広い。大きく分けて4つの地域がある。道南、道央、道北、道東。それぞれ微妙に方言が違う。道南は特に訛りがきつい場合が多い。そして海沿いと内陸でも言葉が違う。こちらは海沿いの方が訛りは強い傾向にある。それでも共通の北海道弁があるので、そういうのを紹介。

 

北海道弁ファイルその1「ゴミを投げる」

 

北海道の人が本州に行って一番驚くのがこれだとおれは思っている。「ゴミを投げる」北海道の人はこれを「ゴミを捨てる」という意味で使う。そしてこれは毎日のように刷り込まれ、当たり前すぎて、本州の人に通じないという考えすら起きずに、つい使ってしまい「は?投げる?野球じゃないんだから」と言われ、それでも通じてない認識がなく、「ゴミは捨てるでしょー」ときちんと解説されて初めて「あ、投げるって捨てるという意味だと通じないんだ…」とショックを受けるわけ。

 

北海道弁ファイルその2「よしかかる」

北海道では「寄りかかる」ことを「よしかかる」という。「疲れたんなら、そこによしかかって休めばいいっしょ」と使う。微妙な違いなので標準語だと思ってつい使ってしまう北海道民が多いと思うので、これも覚えておいてほしい。「○○っしょ~」も北海道弁です。

 

北海道弁ファイルその3「どけて」

標準語では物を移動する際に「どけて」を使いますが、北海道では人でもなんでも「どけて」と言います。標準語なら人の場合は「よけて」とか「どいて」と区別するようです。だからあなたが北海道人に「どけて」と言われても不快に思わないでくださいね。方言ですからw 北海道民のおれはそんなのどっちでもいいべさっておれは思ってますけどw

 

北海道弁はなにげに可愛い

こういうわかりにく方言もあれば、あきらかに北海道でしか使わない方言も。なかでもちょっと可愛い感じのものを紹介。

 おっちゃんこ

主に大人が子どもに言う言葉ですが、「座る」という意味です。床にペタンと座り込むイメージ。「ごはん食べるからそこにおっちゃんこして~」と座ることを促したり、騒いでる子どもに「おだってないでおっちゃんこなさい!」と騒いでいる子に、落ち着くよう叱ったりするときに使いますね。※おだつは、騒ぐとかはしゃぐとかテンション高めの状態のことをいいます

 

ばくる

交換するという意味。「ばくりっこ」という場合もある。「それとこれ、ばくりっこしよー」と使います。可愛い子どもが使うのがしっくりくるかな。おれみたいなおっさんが言うと少し違和感が。

 

もちょこい

くすぐったいという意味です。こちょばい。とも言います。使ってみると案外可愛い方言だったりします。

 

したっけ

さようならという意味。親しい人との軽い別れの挨拶的な使い方をします「じゃあ、したっけねー」あと、接続詞でも使うことが。「そうしたら」的な使い方。「あいつが○○してさぁ、したっけ、転んだw」みたいな。

 

標準語で説明できない北海道弁

今回はこれを紹介したくて、北海道弁をあれこれと紹介していました。北海道人が好んで使う北海道弁で、「~さる」という方言があります。これをうまく表現する標準語がないwww

 

~さる

 

使い方として説明する場合によく用いられるのは「押ささる」。意味としては、自分では押そうと思っていないのに、勝手に押してしまったとなります。例えば、壁に寄りかかったときに、部屋の照明のスイッチがあり、背中でそれを押してしまい照明が消えてしまった。そんなときに「スイッチが押ささった」と使います。

 

自分の意思とは無関係になってしまったことに対しての便利な言葉。意図しないとはいえ自分で押してしまったスイッチを「自分は押そうと思っていなかったのにそうなってしまった」という責任転換的な使い方ができる便利な方言です。

 

ポケットに入れておいたスマホが動作してしまうようなことありますよね?間違って電話をかけてしまったり。そういうときに「スマホが勝手に押ささった」とか使います。

 

もうひとつ意味があって、「できる」という意味でも使います。「書かさる」などは代表的で「このボールペンまだ書かさるわ」(まだ書くことができるわ)という使い方をします。

 

便利なので標準語にしたい

こんな便利な言葉ないんですよ標準語には。ほかにも「打たさる」「見らさる」となんでも「~さる」をつけます。

 

「パチンコ屋の近くを通ったらどうしても打たさる」

(おれはやりたくないのに勝手に入店して勝手に打ってしまう)

「スカートがひらひらしたら、そりゃ見らさる」

(見ようとしてないけど、ついつい見てしまう)

 

こういう状況ありますよね?でも標準語だと、どうしても能動的な表現になってしまう。

 

「パチンコ屋の近くを通ったらどうしても打ってしまう」

「スカートがひらひらしたら、そりゃ見てしまう」

 

これだと完全に自分の責任になってしまいます。でも北海道では「打たさる」「見らさる」を使うことでみごとに受動的に変換してしまう。

 

目に見えない何かにそうさせられている、とでも言うように「~さる」は使われます。意味をわかって使うとすごく便利。北海道人は「~さる」のスペシャリストです。この言葉がないと日常生活に支障が出ると思うほど「~さる」はすべての北海道人が愛してやまない責任逃れの方言なのです。

 

笑説これが北海道弁だべさ

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I LOVE北海道弁トランプ

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北海道かるた 方言編

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